宗教儀式を行わない「無宗教葬」。自宅での自由なお別れの形

無宗教形式の自宅葬

「特定の宗教を信仰していないので、お坊さんを呼ばずに家族だけで見送りたい」。

近年、読経や焼香といった宗教儀式を行わない「無宗教葬(自由葬)」を選ばれるご家族が増えています。他の方の目を気にしなくてよい「ご自宅」という空間は、形式にとらわれない自由なお別れの形と、とても相性が良いものです。

ここでは、無宗教形式でのご葬儀を検討される際の「過ごし方のアイデア」と、後でトラブルにならないために「必ず確認しておきたいこと」をお話しします。

自宅での無宗教葬、どのように過ごす?

無宗教葬には「こうしなければならない」という決まった流れやルールはありません。ご家族の想いを中心に、ご自宅のいつものお部屋で、思い思いの時間を過ごしていただきます。

過ごし方のアイデア

  • お線香の代わりに、お花を手向ける(献花): 仏教の焼香の代わりに、故人様がお好きだった季節のお花を、ご家族お一人ずつお棺に手向けていきます。
  • 思い出の音楽を流す: 厳粛な葬送曲ではなく、故人様がよく聴かれていた曲や、ご家族の思い出が詰まった音楽を静かに流します。
  • 好きだったものを一緒に食べる: お弁当を用意するだけでなく、故人様が好きだったお酒やコーヒーを淹れたり、少しだけお口元に運んで差し上げるお時間を作ります。
  • 手紙を読む・写真を見る: アルバムを囲んで思い出話をしたり、最後のお手紙を読んだりする時間も、ご自宅であれば気兼ねなく作ることができます。

【重要】事前に必ず確認しておきたい2つのこと

自由で温かいお見送りができる一方で、無宗教葬を選ぶ前には、後々の後悔を防ぐために確認しておくべき重要な点があります。

1. 菩提寺(お付き合いのあるお寺)の有無

最も気をつけていただきたいのが、お墓の問題です。
もし、ご先祖様のお墓が特定のお寺の敷地内にある(菩提寺がある)場合、お寺に相談せず無宗教でお葬式を済ませてしまうと、「うちの宗派の教えで送られていないため、お墓への納骨をお断りします」というトラブルになるケースがあります。

お墓がお寺にある場合は、ご葬儀の前に必ずご住職へ状況をお伝えし、ご相談されることをお勧めします。(※公営の霊園や、宗教不問の納骨堂を利用される場合は、この心配はありません)

2. ご親族の理解

ご高齢のご親族の中には、「お坊さんのお経がないのは、お葬式ではない」「ちゃんと供養してあげないと可哀想だ」と感じられる方もいらっしゃいます。
ご家族の間で、「なぜ無宗教で見送るのか(故人様の遺志である、家族の希望であるなど)」を事前によく話し合ってご理解をいただくことが大切です。

進行に迷ったときはサポートいたします

「自由にしていいと言われると、逆に何をすればいいか分からず、間が持たないかもしれない」と不安に思われるご家族も少なくありません。

HFFクマモトでは、ただ「場所を用意するだけ」で終わらせず、どのようなお別れにしたいかをお伺いした上で、無理のない当日の流れ(プログラム)をご提案し、必要であればスタッフが進行のお手伝いをさせていただきます。どのような形でも、ご家族のお気持ちを一番に尊重いたします。

この記事に関連するよくあるご質問

お坊さんを呼ばないことで、何か問題は起こりませんか?
最も注意が必要なのは、お付き合いのあるお寺(菩提寺)にお墓がある場合です。事前の相談なしに無宗教でお見送りをすると、お墓への納骨を断られてしまうトラブルになることがあります。必ず事前にお寺へご相談されることをお勧めします。
無宗教形式のお葬式では、お布施以外の費用はどうなりますか?
お坊さんへのお布施は必要ありませんが、お棺やご搬送、火葬場の手配など、お見送りに必要な基本的な費用はかかります。また、ご家族が希望されるお花や音楽などの演出によっても費用が変わる場合があります。
無宗教葬の場合、お線香や焼香はしないのでしょうか?
必ずしも行わないという決まりはありません。お線香の代わりに、故人様がお好きだったお花をご家族で手向ける「献花」を行われるケースが多くいらっしゃいます。ご希望に合わせて自由にお選びいただけます。
何をして過ごせばいいか分からず、間が持たないか不安です。
特別な儀式がなくても、お好きだった音楽を流したり、アルバムを見ながら思い出を語り合ったりするだけで、穏やかな時間が流れます。進行に迷われる場合は、私たちが無理のない当日の流れをご提案いたします。
親族から「お経がないのは可哀想」と反対されないか心配です。
ご高齢のご親族にとっては、お経のないお葬式に戸惑いを感じられることも珍しくありません。なぜ無宗教で見送るのか、故人様のご遺志やご家族のお考えを、事前によく話し合ってご理解をいただくことが大切です。

「うちの場合はどうだろう」と迷われたときはご相談ください

お寺とのお付き合いのことや、当日の過ごし方など、フラットな視点でアドバイスさせていただきます。

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