お葬式のことを事前に考えるのは、少し気が引けてしまうかもしれません。
しかし、いざという時は、悲しみや戸惑いの中で、短い時間にたくさんのことを判断しなければならなくなります。心が落ち着いているうちに少しだけ見通しを立てておくことは、ご家族の負担を減らすことに繋がります。
何もかもを今すぐ決める必要はありません。ここでは、ご自宅でご家族のペースで進められる「少しの準備」についてお話しします。
ご自宅の安置スペースを想像してみる
「もし自宅で見送るとしたら、どの部屋が良いだろうか」と、少しだけ想像してみてください。
ご本人がいつも過ごしているリビングや、静かな和室など。お棺を置くために必要なスペースは、6畳ほどあれば十分に足ります。窓の向きや、家具の配置などを眺めてみて、「ここならゆっくり休めそう」という場所を一つ思い浮かべておくだけでも、いざという時の戸惑いを減らすことができます。
連絡先を少しずつ整理しておく
万が一の時に、誰に連絡をするべきか。親戚や親しいご友人の連絡先がどこにあるか、ご家族は把握されているでしょうか。
携帯電話のアドレス帳や、年賀状の束などを少しずつ整理し、「必ず知らせる人」と「事後報告で良い人」のリストを、ご家族間で共有しておくことをお勧めします。誰を呼ぶべきかで迷う時間は、想像以上にご遺族の負担になることが多いものです。
お写真(遺影写真)の候補を探しておく
ご葬儀の際、祭壇に飾るお写真を選ぶ作業は、ご家族にとって意外と難しいものです。
「良い表情の写真が見つからない」「どこにしまってあるか分からない」と慌てて探すことも少なくありません。
- 選び方のポイント: かしこまった証明写真である必要はありません。ご旅行先での笑顔や、お好きな趣味を楽しんでいる時のなど、その人らしさが伝わるお写真を探してみてください。
- 画質について: お写真を大きく引き伸ばすため、なるべくお顔がはっきりと写っているものが適しています。スマートフォンで撮影されたデータでも問題ありません。
決断を急ぐ必要はありません
準備をしておくということは、「今すぐにお葬式の内容をすべて決定しなければならない」ということではありません。あくまでも、ご家族が無理なくお見送りをするための「備え」です。
もし、ご家族だけで考えていて分からないことや、「うちの場合はどうなるだろう」という疑問が湧いたときは、いつでもお声がけください。ご相談をしたからといって、何かを決めていただくようなことは一切ありません。ご自身のペースで、少しずつ整理していくためのお手伝いをさせていただきます。
この記事に関連するよくあるご質問
- 生前にお葬式の準備をするのは不謹慎ではないでしょうか?
- 決して不謹慎ではありません。いざという時は、悲しみの中で短い時間に多くのことを決めなければなりません。事前に少しだけ見通しを立てておくことは、ご家族の心の負担を大きく減らすことにつながります。
- 遺影写真はどのようなものを選べばよいですか?
- かしこまった証明写真である必要はありません。ご旅行先での笑顔や、趣味を楽しまれている時のなど、その人らしさが伝わるお写真をお勧めしています。スマートフォンのデータや、複数人で写っている写真からでも作成可能です。
- 事前相談をすると、必ず依頼しなければいけませんか?
- いいえ、ご相談をしたからといって、依頼を決定する必要は全くありません。「もしもの時はどうなるか」という疑問を解消するための場ですので、ご家族のペースでご検討ください。
- 親戚や友人の連絡先は、どのように整理しておけばよいですか?
- 年賀状やスマートフォンのアドレス帳をもとに、「必ずすぐに連絡する人」「葬儀が終わった後に報告する人」をリストアップしておくと、いざという時にご家族が迷わずに済みます。
- 自宅に安置できるか不安な場合、事前に見てもらうことはできますか?
- はい、可能です。お部屋の広さや搬入経路などを事前に拝見し、無理のないご安置場所や配置についてアドバイスさせていただきます。ご不安な点があればお気軽にお申し付けください。
