「お葬式は厳粛で静かなもの」というイメージがあるかもしれませんが、ご家族だけでゆっくりと過ごす自宅葬においては、その決まりはありません。
故人様がよく口ずさんでいた演歌、ドライブの時によく聴いていたポップス、趣味で愛聴していたクラシックやジャズ。ご自宅というプライベートな空間だからこそ、形式にとらわれず、好きな音楽をBGMとして流しながら温かいお見送りの時間を過ごすことができます。
自宅葬ならではの音楽の自由度(著作権について)
実は、大きな葬儀場のホールで市販のCDを流す場合、「著作権(JASRAC等)」の申請や使用料が必要になることがあり、自由に好きな曲を流せないケースが増えています。
しかし、ご自宅に親族だけが集まって行う家族葬であれば、ご自身の家で音楽を聴くのと同じ「私的使用」の範囲内となるため、細かな権利関係を気にすることなく、CDやスマートフォンから自由にお好きな曲を流すことができます。これは自宅葬の隠れた大きなメリットです。
音楽を流すタイミングと配慮
ご自宅にご安置している間や、ご家族で食事(通夜振る舞い)をしながら思い出話をされる時など、BGMとして小さな音量で流しておくのがおすすめです。無音の空間よりも、懐かしい音楽があることでご家族の会話も自然と弾み、心が和らぎます。
ただし、以下の点には配慮しましょう。
- 読経中は止める: お坊さんがいらっしゃってお経を読まれる宗教儀式の最中は、音楽は止めましょう。
- 近隣への音量配慮: ご自宅での葬儀において、一番気をつけなければならないのがご近所への配慮です。窓を閉め、屋外に音が漏れない程度の控えめな音量で楽しみましょう。
準備するものはスマートフォンやCDプレーヤーで十分
特別な音響機材は必要ありません。普段ご自宅でお使いのCDプレーヤーや、スマートフォンから小型のBluetoothスピーカーに繋いで流す程度で、十分な雰囲気が作れます。
「この曲を聴くと、一緒に行った旅行を思い出すね」「お父さん、いつもお酒を飲みながらこの曲を聴いていたね」——。音楽は、言葉以上に故人様との記憶を鮮明に蘇らせてくれます。ぜひ、ご自宅ならではの自由で温かな時間を、お好きな音楽とともにお過ごしください。
この記事に関連するよくあるご質問
- お葬式で明るい曲やポップスを流してもマナー違反になりませんか?
- ご自宅での家族葬であれば、まったくマナー違反にはなりません。クラシックや静かな曲である必要はなく、故人様が好きだった演歌、ジャズ、ポップス、あるいはご家族との思い出の曲など、どんなジャンルでも大丈夫です。
- 音楽を流すための機材(CDデッキなど)は借りられますか?
- ご自宅にあるCDラジカセや、スマートフォンからBluetoothスピーカーに繋いで流すのが最も手軽でおすすめです。もし機材がない場合は、事前にHFFクマモトのスタッフへご相談ください。
- 著作権の申請などは必要ですか?
- ご自宅というプライベートな空間で、ご家族や親しい方のみで行うお葬式の場合、「私的使用」の範囲内とみなされるため、一般的にJASRACなどへの著作権申請や使用料の支払いは不要です。これは自宅葬ならではの大きなメリットです。
- お坊さんがお経を読んでいる時も音楽を流していいですか?
- 読経などの宗教儀式が行われている間は、音楽は一時停止するか、電源を切っておくのがマナーです。お坊さんがお帰りになられた後や、儀式以外のゆっくりとしたお別れの時間に流すようにしましょう。
