骨壺の「普通のサイズ」は地域で違う?熊本の標準サイズ(6寸)と、手元供養の注意点

熊本の標準サイズである6寸の骨壺と手元供養用の小さなミニ骨壺のイメージ

葬儀のお打ち合わせをしていると、ご家族から「骨壺は、普通のサイズで大丈夫ですか?」とご質問をいただくことがよくあります。
実は、この「普通のサイズ」というのは、日本全国で統一されているわけではなく、お住まいの地域によって大きく異なります。

今回は、熊本における骨壺の標準サイズや、全国的な大きさの違い、そして最近お墓を持たない方を中心に増えている「手元供養(小さな骨壺だけでの収骨)」について詳しく解説します。

1. 全国でこんなに違う!骨壺の「標準サイズ」

骨壺の大きさは「寸(すん)」という単位で表され、1寸は約3cmです。地域によって収骨(お骨上げ)の慣習が違うため、以下のようにサイズが分かれます。

  • 関東地方(東日本):7寸(約21cm)〜8寸
    東日本は、お骨を足の先から頭まで、ひとかけらも残さずすべて壺に納める「全収骨(総収骨)」が主流です。そのため、大きな7寸、あるいはお体の大きな方であれば8寸サイズの骨壺が「普通」とされています。
  • 関西地方(西日本):3寸〜5寸(約9cm〜15cm)
    一方、関西では、喉仏(のどぼとけ)や頭、足など、主要なお骨だけを拾い上げる「部分収骨」が主流です。そのため、関東とは逆に4寸や5寸といった小ぶりな骨壺が一般的です。
  • 熊本県(HFFクマモト対応エリア):6寸(約18cm)
    熊本市全域・合志市・菊陽町・大津町をはじめとする熊本県では、「6寸」が標準サイズとして広く使われています。関西よりは多くお骨を納めますが、関東ほどの全収骨ではない、中間のサイズと言えます。

2. 「全部入らないけれど、罰は当たらない?」

熊本の標準である「6寸壺」ですが、実は成人のご遺骨をひとかけらも残さずすべて納めることは、物理的にほぼ不可能です。全身のお骨をそのまま納めるには、やはり8寸以上の大きな壺が必要になります。

言い換えると、私たちの地域では「普通、全身を残さず収骨することはない」のです。
「お骨を置いて帰るなんて、罰が当たるのでは…」と心配される方もいらっしゃいますが、骨壺のサイズに合わせて納める量が変わるだけのことです。骨壺に納まりきらなかったお骨は、火葬場にて手厚く供養・処理が行われますので、決して罰が当たるようなこととは考えなくて大丈夫です。

3. 注意!古い納骨堂は「サイズ指定」があることも

熊本の一般的なお墓であれば6寸壺で問題なく納骨できますが、一つだけ注意点があります。
それは、昔から地域にある「納骨堂」に納めるケースです。古い納骨堂の中には、納骨スペースの棚が小さく作られており、「4寸以下の骨壺でないと入りません」と大きさが決められていることがあります。

もし、代々お世話になっている地域の納骨堂に納めるご予定がある場合は、事前に「何寸の壺まで入るか」を確認しておくと安心です。

4. お墓を持たない時代の「手元供養」と小さな骨壺

離れて暮らす親族が持ち帰るための昔ながらの「分骨」とは別に、最近増えているのが、一般的な6寸の骨壺は用意せず、2寸(約6cm)ほどの可愛らしいミニ骨壺に喉仏など少量のお骨だけを納めて持ち帰るパターンです。

背景には、お墓に対する認識の変化があります。「新たにお墓を作りたくない」「跡継ぎがいない」といった理由から、永代供養墓や樹木葬、海洋散骨などを選ばれる方が増えています。
そうした中で、「すべてのお骨を手放すのは寂しいから、ほんの少しだけ手元に残しておきたい」という想いから、この小さな骨壺だけでの手元供養が選ばれているのです。

まとめ:一定の期間が過ぎたら、将来への対策を

お骨をご自宅に置いておくこと自体は違法ではありませんし、故人様を身近に感じられる素晴らしいご供養の形です。

しかし、時が経ち、ご供養をしていたご遺族が高齢になったり亡くなられたりした際、「あとに残された子どもや親族が、このお骨の扱いに困ってしまう」というケースがよく起こります。
手元供養を選ばれる場合は、一定の期間ご自宅で寄り添ったあとに「永代供養などの納骨先を決める」、あるいは「再火葬の手続きをして、最終的に収骨をせず弔う」など、あとに残されるご家族に負担をかけないための将来の対策も考えておくことをおすすめします。

私たちHFFクマモトでは、お葬式のお手伝いだけでなく、その後の「お墓やお骨の扱い」に関するご相談も承っております。ご家族の状況に合わせてアドバイスいたしますので、どうぞお気軽にお声がけください。

この記事に関するよくある質問

Q.熊本の骨壺の一般的なサイズは何寸ですか?

A.熊本市や合志市など熊本県全域では「6寸(約18cm)」が一般的な標準サイズです。関東のようにお骨をすべて納める全収骨ではなく、関西よりは多く納める中間のサイズとなります。

Q.骨壺にすべてのお骨が入りきらないと罰が当たりますか?

A.いいえ、罰が当たるようなことは決してありません。熊本の標準である6寸サイズの骨壺に全身のお骨を納めることは物理的に難しく、入りきらなかったお骨は火葬場にて手厚く供養・処理されますのでご安心ください。

Q.お墓を作らないため、小さな骨壺だけで手元供養することは可能ですか?

A.はい、可能です。最近はお墓を持たない選択をされる方が増え、一般的な6寸壺は用意せず、2寸(約6cm)ほどの小さなミニ骨壺に喉仏などの一部のお骨だけを納め、ご自宅で手元供養をされるケースも増えています。

お葬式後のご供養についてもご相談ください

骨壺のサイズや手元供養、将来のお墓のことまで、どのようなことでもお気軽にご質問ください。

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