長年老人ホームなどの施設に入居されていた親御様が亡くなられた際、「最期はお葬式会館ではなく、家から送ってあげたい」と自宅葬を希望されるご家族が増えています。
しかし、その際に必ず直面するのが「どの家へ連れて帰るべきか?」という問題です。
親御様が長年暮らした「ご実家」は現在空き家になっていて片付いていない。かといって、喪主である「子ども(自分)の家」には親御様は住んだことがない……。
今回は、施設で亡くなられた親御様をご自宅へお連れする際、「実家」と「子どもの家」それぞれのメリットや注意点、そしてプロの葬儀社が提案する「立ち寄り」という温かい選択肢について解説します。
1. 思い出の詰まった「ご実家」で見送る場合
「やはり、本人が一番長く過ごし、愛着のある我が家(実家)から出棺させてあげたい」というお気持ちは、ご遺族として非常に自然なものです。
しかし、長年空き家になっていたご実家の場合、「荷物が散らかっている」「ほこりが溜まっている」と物理的な理由で諦めてしまう方が少なくありません。
ご安心ください。自宅葬を行うために、家中を大掃除したり、急いで大掛かりな遺品整理をしたりする必要はありません。HFFクマモトのスタッフが、お布団や棺を置ける「6畳ほどのスペース」だけをサッと片付け、家具を移動させて綺麗な安置空間をお作りします。
【実家で行う際の注意点】
長期間空き家だった場合、エアコン(電気)が使えるかどうかの確認だけは事前にお願いしております。夏場や冬場の安置には空調管理が必要となるため、電気が止まっている場合は早急な手続き、または別の場所での安置をご提案することがあります。
2. ご家族がそろう「子ども(喪主)の家」で見送る場合
「自分の家には親は住んだことがないけれど、連れて帰ってもいいのだろうか?」と悩まれる方もいらっしゃいますが、全く問題ありません。お葬式において「帰るべき家」に厳密なルールはなく、「温かいご家族がいる場所」こそが、故人様にとって一番安心できる場所だからです。
子どもの家(喪主様のご自宅)で見送る最大のメリットは、何といっても「ご家族の負担が少ないこと」です。電気や水道、寝泊まりの環境が整っており、お孫さんたちもいつもの環境でリラックスしながら、自然な形でおじいちゃん・おばあちゃんとのお別れの時間を過ごすことができます。
3. 搬送の途中で「実家」の家の中へ立ち寄る(寄り道)という選択
もし、「実家での数日間の安置は難しいけれど、一度は家の中に入れてあげたい」というお気持ちがあれば、決してご実家への帰宅を諦める必要はありません。
HFFクマモトでは、病院や施設から子どもの家(安置場所)へ向かう搬送の途中に、ご実家へ立ち寄る(寄り道する)対応をよく行っております。
この段階ではまだお柩に納まっておらず「ストレッチャー」の状態ですので、そのままご実家の仏間や故人様のお部屋までスムーズにお入りいただくことが可能です。そこで5〜10分ほど滞在し、懐かしい我が家の空気を肌で感じながらお別れの時間を過ごしていただいた後、改めて安置場所へと向かいます。
また、家の中に入るのがどうしても難しい場合は、出棺の道中でご実家の前に霊柩車を停め、窓越しに風景を見せてあげることも可能です。いずれの形であっても、「最後に家に帰してあげられた」という事実が、ご遺族の心の区切りに繋がります。
まとめ:正解は「ご家族が無理なく、心穏やかに過ごせる場所」
「実家」と「子どもの家」、どちらを選んでも間違いではありません。一番大切なのは、残されたご家族が身体的・精神的に無理をせず、故人様との最期の時間を心穏やかに過ごせる環境を選ぶことです。
「実家の状況を見てほしい」「アパートのリビングでも安置できる?」など、ご安置場所で迷われたら、まずはHFFクマモトにご相談ください。ご家族の状況やご希望を丁寧にお伺いし、一番温かく、そして負担の少ない「お帰り」の方法を一緒に考えさせていただきます。
安置場所の選択に関するよくある質問
Q.空き家になっている実家でも自宅葬はできますか?
A.はい、可能です。家全体を片付ける必要はなく、お布団や棺を置ける6畳ほどのスペースがあれば安置できます。ただし、夏場や冬場は空調が必要になるため、電気が使えるかどうかの確認をお願いしております。
Q.親が一度も住んだことがない子どもの家(喪主の家)で葬儀をしてもいいのでしょうか?
A.全く問題ありません。お葬式において「帰るべき家」に厳密なルールはなく、温かいご家族がそろう子どもの家は、故人様にとっても一番安心できる場所です。ご家族の負担が少ないという大きなメリットもあります。
Q.実家での安置は難しいですが、一度だけ家の中を見せてあげることはできますか?
A.はい、可能です。病院や施設からの搬送途中にご実家へ立ち寄り、まだお柩に納まっていないストレッチャーの状態で、仏間やご自身のお部屋へお入りいただけます。5〜10分ほどお別れの時間を過ごした後、改めて安置場所へ向かうことができます。
