【2026年最新調査】喪主の約9割が「相見積もりなし」。6割が事前準備ゼロという現実と、熊本で後悔しないための備え方

「約9割が相見積もりなし」「6割が事前準備ゼロ」という葬儀の全国調査の結果を示す円グラフと、熊本県の地図を重ねたイメージ。祭壇の前で考え込む喪主の男性と、ノートとペンが置かれたテーブル。

「うちはまだ元気だから、葬儀の話はもう少し先でいい」。事前相談の現場で、多くの方がそうおっしゃいます。ところが実際に喪主を務められた方にお話を伺うと、その「もう少し先」が来ないまま当日を迎えてしまった、というケースがほとんどです。

2026年5月、鎌倉新書が全国の喪主経験者2,000名を対象にした「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」の結果を公表しました。
そこには葬儀費用の平均額だけでなく、「6割以上が事前準備をしていなかった」「葬儀社を選ぶとき、約9割が相見積もりを取っていない」という、私たちが現場で感じている実感そのままの数字が並んでいます。今回はこの調査結果を手がかりに、熊本で後悔しないための備え方を整理してみます。

1. 葬儀費用の総額は平均96.73万円。家族葬でも96.39万円

まず費用から見てみます。調査によると、葬儀にかかった費用の総額は平均96.73万円。内訳は基本料金72.02万円、飲食費11.67万円、返礼品費13.03万円で、前回調査(94.21万円)から約2.5万円増えています。

葬儀の種類総額の平均前回調査比
一般葬122.01万円+0.63万円
家族葬96.39万円+6.49万円
一日葬74.43万円+1.99万円
直葬・火葬式49.56万円+1.71万円

注目していただきたいのは家族葬です。いまや約半数(47.0%)の方が選ぶ主流の形式ですが、総額は96.39万円と全体平均とほとんど変わらず、しかも前回調査から6.49万円と、どの形式よりも大きく上がっています。「小さくすれば安くなる」とは限らない理由については、家族葬の意外な落とし穴について書いたコラムで詳しくご説明しています。

※出典:鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」。調査期間は2026年2月27日〜3月3日、直近2年以内に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験した全国40歳以上の男女2,000名へのインターネット調査。

2. 6割以上が「事前準備をしていなかった」

次に、備えについてです。「葬儀の事前準備をいつ頃から始めたか」という質問に対し、最も多かった回答は「準備していなかった」で63.8%(1,276人)でした。葬儀業者を決めた時期も「亡くなった後」が最多です。

これは、ご遺族が不真面目だったという話ではまったくありません。「何を準備すればいいのか分からない」「まだ先のことだと思っていた」という気持ちは、ごく自然なものです。ご家族が元気なうちに葬儀の話を切り出すのは、誰にとっても気が進まないことだからです。

3. そして約9割が「1社だけ」で決めている

この調査でとくに私たちが重く受け止めたのが、葬儀社の選び方でした。自分で葬儀業者を決めた1,575人に「いくつの業者から見積もりを取ったか」を尋ねたところ、「1社のみ」が782人、「見積もりは取らなかった」が590人。合わせて87.1%にのぼります。

1で見たとおり、葬儀の総額は平均96.73万円です。つまり約96万円の買い物を、他と比べることなく、しかも数時間のうちに決めているということになります。住宅や車であれば、まず考えられない決め方ではないでしょうか。

4. 比較できないのは、ご遺族のせいではありません

とはいえ、これも責められるべきことではありません。深夜の病院で「搬送先をお決めください」と促され、悲しみの整理もつかないまま判断を迫られる。その状況で数社に電話をかけ、条件をそろえて見比べることは、現実にはほぼ不可能です。

調査でも、選定理由として「以前利用したことがある」「知人の紹介」「地元の指定業者」といった、地縁や安心感を重視する傾向が挙げられています。熊本でも、組内や地域のつながりで自然に決まっていくことは珍しくありません。それ自体は決して悪いことではなく、むしろ心強さでもあります。

問題は、「選び直す余地がなくなってから決めている」という点だけです。そしてこれは、元気なうちであれば簡単に解消できます。

5. 熊本で、今からできる3つの備え

① 元気なうちに「電話一本」だけしておく

事前準備というと、エンディングノートを書く、書類をそろえる、といった大がかりなことを想像されるかもしれません。しかし実際には、気になる葬儀社に一度電話をしてみるだけで、当日の判断のしやすさはまったく変わります。声の感じ、質問への答え方、費用の説明が丁寧かどうか。それだけでも十分な比較材料になります。詳しくは葬儀の「事前相談」では何をするのかを書いたコラムをご覧ください。

② 見積もりは「総額」で確認する

調査の内訳が示すとおり、葬儀費用は基本料金だけでは終わりません。飲食費・返礼品費が加わり、さらに火葬料やお布施は別に必要です。事前に確認するときは「セットプランはいくらか」ではなく、「うちの場合、最終的に総額いくらになるか」と尋ねてください。熊本エリアの費用の内訳は自宅葬の総額費用と内訳のコラムにまとめています。

③ 「会館を借りない」という選択肢を知っておく

家族葬の費用が下がりにくい大きな理由のひとつが、少人数でも会館の使用料はほぼ変わらない、という点です。ご自宅でのお見送り(自宅葬)であれば、この会館使用料そのものが発生しません。参列される人数が10名以下なのであれば、住み慣れたご自宅は十分に「式場」になります。知っているかどうかだけの差ですので、選択肢として頭の片隅に置いておいてください。

6. 喪主が困ったことの上位は、事前に解消できるものばかり

同じ調査で「葬儀を行った際に困ったこと」として挙がった上位は、次のようなものでした。

また、死亡届提出後に役所で行う手続きについては「めんどくさい」「わかりにくい」「大変」といった声が上位を占め、一方で「専門の職員が寄り添ってサポートしてくれたら」という問いには「心強い」「助かる」という回答が数多く寄せられたと報告されています。熊本市・合志市など地域ごとの手続きの違いと代行についてはおくやみ手続きのコラムをご覧ください。

並べてみるとお分かりのとおり、これらはすべて「その日が来る前に一度聞いておけば済むこと」です。実際、当日になって最も慌てるのは金額そのものよりも、こうした細かな判断の連続なのです。

まとめ:比べられるのは、元気なうちだけです

約9割が相見積もりを取っていないという数字は、ご遺族の落ち度ではなく、「その時になってからでは比べられない」という葬儀の構造そのものを表しています。裏を返せば、いま何ともない時期にほんの少しだけ調べておくことが、そのまま備えになるということです。

HFFクマモトでは、お急ぎでない事前のご相談も、お電話一本から承っています。「まだ具体的な予定はないけれど、だいたいの総額だけ知っておきたい」というご相談で構いません。熊本での自宅葬・家族葬について、地域の事情をふまえて率直にお答えします。

この記事に関するよくある質問

Q.葬儀費用の全国平均はいくらですか?

A.鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」では、総額の平均は96.73万円で、前回調査から約2.5万円増加しました。種類別では一般葬122.01万円、家族葬96.39万円、一日葬74.43万円、直葬・火葬式49.56万円です。

Q.複数の葬儀社から見積もりを取るのは失礼になりませんか?

A.まったく失礼にはあたりません。事前相談は比較していただくためのものですので、他社と迷っているとお伝えいただいて構いません。実際には約9割の方が1社のみで決めておられますが、それは比較する時間がない状況で決めざるを得ないためで、元気なうちであれば遠慮なく比べていただけます。

Q.事前相談では何を聞いておけばよいですか?

A.お見送りをしたい場所(ご自宅か会館か)、参列される予定の人数、菩提寺やご宗派の有無。この3点をお伝えいただければ、火葬料やお布施も含めた「総額の目安」をお出しできます。ご来店いただかなくても、お電話だけで結構です。

ご家族の想いを形にするために

ご自宅でのご安置や、費用に関するご不安など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

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